新型コロナウイルス感染症が社会に流行し、いまだに終息の兆しがみえてきておりません。
また、新型コロナワクチン接種後にアナフィラキシーで亡くなられた方も発生し、報道でも数多く取り上げられておりますので、当院においても予防接種におけるご対応について、改めてご案内いたします。

新型コロナウイルス感染症対策のひとつとして新型コロナワクチン接種が推奨されている中、小児におきましては接種をされるべき定期接種や任意接種が多数あります。
予防接種は、体調が良い時に接種することが原則です。
しかしながら、多くの子供達は保育・幼稚園・学校など、集団生活の中で風邪をはじめとした多くの感染症に罹患し免疫を獲得していきます。
その為、咳・鼻をなど風邪症状が全くない状況での予防接種は実際のところ難しいと思われ、その点を考慮して感染症の急性期でないと判断した場合は接種させて頂くこともあります。
体調の良い時に接種しても接種部位をはじめ接種後の体調変化・副反応が全く起こらないとは言いきれませんが、できるだけご本人様の体調が良い時に接種される方がさまざまなリスクが少ないと思われます。

現在、新型コロナや多くの小児における感染症の患者様を当院でも診察させて頂いております。
先日も患者様にお知らせいたしましたように、当院におきまして1日の診療数を制限している中、予防接種後の副反応をはじめとする体調変化などのお問合せ・ご相談をスムーズにご対応することが難しい場合もあります。
当院と致しましては、接種後の対応も小児科としてできるだけ対応をさせていただきたいと考えております。

上記の事から、予防接種の予約日の約2週間前より保護者様にはお子様の体調に注視し、咳・鼻をはじめとする体調変化がありましたら当院へご相談もしくはご受診をお願いいたします。経過を見させていただいた上で、急性期ではなければ予定通り接種させていただきます。
又、他院を受診してご対応されている患者様におかれましては、当院にご相談・受診されました患者様同様に急性期でなければ接種をさせていただきたいと思いますが、しかしながら、実際にご本人様の状態を把握させて頂いておりませんので、経過が長い・内服治療中・繰り返しているなど当院において判断が難しい場合には、予約日の延期、診ていただいている医師によるご本人様の経過・接種可能の旨のお手紙（診療情報提供書・紹介状）をお持ちいただくようご案内させていただく場合がございます。
小児における予防接種は多数あり接種するタイミングが集団生活をしていると難しい場合もあるかと思います。他院を受診の際、ご本人様にとりまして接種タイミングが良いと判断され、その場で接種をされた場合は、お手数ですが当院までご連絡いただき、予約のキャンセルをさせていただきますようよろしくお願いいたします。

患者様には、お手数おかけいたしますが、小児における過密な予防接種スケジュール及び昨今の社会情勢を踏まえご理解ご協力の程お願い致します。

2022年11月21日